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HowTo企画

『CD−Rでの制作』
 

今回の更新は「CD−Rでの制作について」です。
イベントで同人ゲームを頒布する際に、もっとも多いのはCD−Rでの頒布ではないでしょうか?

CD−Rでの制作にはどれぐらい手間がかかるの?
制作の際のお勧めテクニックは?

を、まとめて見ました。参考になりましたら幸いです。


■CD−Rでの頒布形態

一口にCD−Rでの頒布と言っても形態は様々です。
それぞれかかる手間も費用も違いますが、大体どのような形が多いのでしょうか?
代表的なのは以下の形だと思われます。



CDケースタイプ (スリム & 帯付のノーマル)


制作の手間
スリムケースの場合、制作の手間は中程度。
印刷面積も少なく、裁断の手間もわずかです。見栄えもいいですし、CD-Rではおそらく最も多く見かける頒布形態です。

ところが帯付のノーマルケースの場合、最も手間がかかります。手作業ではお勧めできません。
メリット
 ・印刷物が少ない(※1)
 ・イベント帰りの荷物のなかでもしっかりとした存在感
 ・棚にしまいやすい
 
 ※1:ノーマルケースの場合、印刷物が増えます(参考リンク
 それに伴い、紙を裁断する手間が増えます。

デメリット
 ・スリムケースの場合、ピッタリサイズのOPP袋がない

制作費用(100枚制作する場合・激安店を調べたわけではありません)
 ・スリムケースの場合
   CD-R   100枚:3000円
   CDケース 100個:2500円
   OPP袋   100枚:350円
   A4用紙   50枚:1000円
   印刷面積    :23%(※2)
   
 ・ノーマルケースの場合
   CD-R   100枚:3000円
   CDケース 100個:4000円
   OPP袋   100枚:350円
   A4用紙  100枚:2000円
   印刷面積    :66%(※2)
 ・レーベル印刷もする場合
   印刷面積    :+18%

  ※2:印刷面積はA4用紙に対する印刷の面積のおよその目安です。
  当たり前ですが、印刷する面積が多いほどインク代が上昇します。
  A4用紙への印刷コストはプリンタのカタログをご覧ください。



DVDケースタイプ (ノーマル & スリム)


制作の手間
ノーマル・スリムともに、制作の手間は中程度。ただし印刷に多くの時間がかかります。
見栄えに関しては、現状一番いい方法と思われます。綺麗に作ればプレスしたのと大差なく仕上げる事が出来ます。
また紙の説明書を簡単に入れることが出来ます。
メリット
 ・印刷物が少ない
 ・見栄えがいい
 ・棚にしまいやすい
 

デメリット
 ・スリムケースの場合、ピッタリサイズのOPP袋がない
 ・制作費用が高価
制作費用(100枚制作する場合・激安店を調べたわけではありません)
 ・スリムケースの場合
   CD-R   100枚:3000円
   ケース  100個:5000円
   OPP袋   100枚:450円
   A4用紙  100枚:2000円
   印刷面積    :80%(※2)
   
 ・ノーマルケースの場合
   CD-R   100枚:3000円
   ケース  100個:5000円
   OPP袋   100枚:450円
   A4用紙  100枚:2000円
   印刷面積    :82%(※2)
 ・レーベル印刷もする場合場合
   印刷面積    :+18%




不織布スリーブ・紙スリーブ タイプ


制作の手間
表紙を入れるかレーベル印刷しなければ、制作の手間は焼くだけですのでもっとも簡単です。コストも最も安いです。 ただし印刷をしなければ見栄えがいまいちですし、イベントの大量の荷物の中で何が何か分からなくなります。 表紙を入れるかレーベル印刷をすれば、体験版の配布に最適です。
メリット
 ・安い
 ・もっとも手軽
 

デメリット
 ・印刷をしない場合、何のCDかわからなくなることが…

制作費用(100枚制作する場合・激安店を調べたわけではありません)
 ・印刷しない場合
   CD-R   100枚:3000円
   ケース  100個:500円(※3)
   
 ・表紙を挟む場合
   CD-R   100枚:3000円
   ケース  100個:500円(※3)
   A4用紙   50枚:1000円
   印刷面積    :23%
 ・レーベル印刷もする場合場合
   印刷面積    :+18%(※4)

  ※3:スリーブをそのままケースとして利用します
  ※4:レーベルに直接印刷するプリンタを使った場合です



紙巻きタイプ


制作の手間
A4の用紙を折り、間にCD−Rを挟みます。 それを130*240のOPP袋に入れて、セロテープで封をすれば完成です。 裁断の必要が無いため、印刷費用に目をつぶればかなりお手軽です。 やってる人はかなり少ない印象ですが、カッターの苦手な方に特にお勧めします。
メリット
 ・カッターを使わない
 ・かなりお手軽
 

デメリット
 ・印刷面積が最も広い

制作費用(100枚制作する場合・激安店を調べたわけではありません)
 ・表紙を挟む場合
   CD-R   100枚:3000円
   ケース  100個:400円(※5)
   A4用紙  100枚:2000円
   印刷面積    :90%
 ・レーベル印刷もする場合場合
   印刷面積    :+18%

  ※5:OPP袋をケースとして使用します。



実はこれらのほかにも、サークルさんが色々工夫して頒布している場合があります。
同人ゲームのジャンルをぐるっと一周すれば色々見つけられるかもしれません。




■制作の際のお勧めテクニック



・裁断には、カッター&カッターベースを使う

文具店には裁断機械が売っていますが、よほど高価なものを除くと手作業の方が綺麗に仕上がります。
当然ですが最低30cm以上の長い定規も必要です。



・時間とお金に余裕があれば印刷屋さんに頼むのもOK

実はCDケースやDVDケースのジャケットだけを印刷屋さんに頼む事が出来ます。
印刷屋さんのメニューにあるところもありますし、
無い場合は135Kのコート紙にカラー印刷をして、適切なサイズに裁断してもらう形になります。
※注意
普段から同人を扱っていない印刷屋さんでは18禁の印刷物は取り扱いできない場合が多いです。
18禁でなくても、エッチさを強調していれば駄目な場合もあります。



・サイズは少し小さめに?!

DVDケースを使用し、家で印刷する場合だけですが、
印刷物は一般的なサイズより僅かに(1mmぐらい)小さく作っておくとケースに入れるときに楽になります。
ケースのブランドによっては、ピッタリサイズだと綺麗に収まらない場合もあります。
※これは印刷に使った紙の厚みによるものと思われます。
厚手の紙を使う場合は特に注意が必要です。



・メディアにご注意

CD−Rメディアを購入する際、あまり聞いた事のない海外のブランドのものを使うと
CDを焼く際に、無理矢理速度が落とされたりする場合があります。
特に激安品は、まとめて大量に購入する前に使用する環境で問題なく焼けるかのチェックをお勧めします。





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