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HowTo企画

『背景編』

 

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背景一回目「背景は大事ですよ」
背景二回目「水平線のかなたには」
背景三回目「一点を透視する」
背景四回目「二点で透視する」
背景五回目「三点透視、俯瞰と煽り&アイソメ立体」



背景五回目「三点透視、俯瞰と煽り&アイソメ立体」


●三点透視図法
三点透視はあまり使われない方法なのですが、構図によっては重要な図法なので読むだけは読んでおいてください。
主に特殊なイベント絵などの時に使われる図法ですな。
ドラマチックな画面を作りたいときにつかわれます。

●アイソメ図法
こちらはまったく透視せずに、同じ角度の面を使って立体を表す図法です。
背景というよりも、主にマップなどを書くときに使います。




■三方向からの消失 -三点透視図法

二点透視図法は消失点が二つありました、おなじように三点透視図法の場合は、消失点が三つになります。


図21-1

三点に消失点を取る方が現実に近いのですが、なにしろ煩雑になりますので、普段は二点透視で描き、特殊な効果が欲しい時だけ三点にするのが普通です。

上方に三点目の消失点を置くのが煽り、下方に消失点を置くのが俯瞰となります。


図21-2



どんなときに使うか

煽り

煽りは見上げる構図になりますので、高いタワーを仰ぐ時とか、巨大な城やビルを表現したいとき等に使われます。
製作方法は、二点透視などと一緒で、消失点から出る線に窓や壁面を地道に合わせて行きます。
とにかく、根性です(笑)


俯瞰

空間の広がりが感じられる構図になりますので、高いビルから見下ろしている、または空中にいる時などに使われます。
俯瞰ビル群とかも作れますが、計算でやると普通死にますので、写真から起こした方が無難です。



■パースをまったく付けない-アイソメ図法

アイソメというのは工業図法の一つで、製品の外形を大まかに取るための図法です。


図21-3

斜めの線分を一定の角度にとって、収束させません。
したがって、超斜め上から見たような絵になります。

ゲームではシムシティとかの街のシミュレーションなどに使われたりします。
画角が切り替わらないので、広い面積を表現するのにいいのですね。



基本的に四角柱と円柱の組み合わせで、どんな建物でも表現可能です。
ドローツールによっては、角度の付けた面事自体を変形可能なソフトもあり(FreeHandなど)
その場合は、隅をあわせていくだけで、建物が出来ます。


図21-5

地形や道などを書き込めば、フィールドマップが作れます。
余談ですが、フィールドマップがあると、舞台の位置関係がはっきりしてゲームの臨場感が上がります。


■今回の結論「特殊な図法は一度は描いておこう」

結論:一度描いた特殊図法は、必要な時に思い出せますし、熟練すれば、そのゲームの強みになります。
    透視図とアイソメは手法であって、クリエイトではないので使えると便利です。


さて、駆け足で背景の方をやって来ましたが、だいたい主な物は終わりました。
あとは、自分で描いて覚えるしかありませんな。
パースの基本さえ持っていれば、写真トレスの時も線を引く手助けになります。
きちんとした背景は上質であればあるほど、後ろに沈み込み主張はしないのですが、しっかりとゲーム世界を支えてくれます。
がんばって、背景しましょう(^^)


絵関係が終わったので、次はちょっと文章回りのノウハウ記事なんかをやろうとおもいます。
予定:「あらすじとプロットワーキング」
絶対に正しい事実がある背景と違い、人によって正解が違う物なので記事として難しいですが、がんばりますよー

文責:サカナ・ノベル



背景一回目「背景は大事ですよ」
背景二回目「水平線のかなたには」
背景三回目「一点を透視する」
背景四回目「二点で透視する」
背景五回目「三点透視、俯瞰と煽り&アイソメ立体」

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