まず最初に、どんな部屋(廊下)かを想像します。
作例では、ヤクザ事務所を作ってみます。
グーグルなどで、ヤクザ事務所とか検索したり、漫画なんかで、事務所に存在するアイテムを調べます。
調べてみたところ、ヤクザ事務所とは、普通のマンションである・壁に提灯がある・壁に書が飾ってある・神棚がある・事務机、椅子がある・正面に組長の大きな机がある。等の特長がわかりました。
小さな組事務所だと、これに応接セットが入りますが、この事務所は応接室別としました。
図13-3 超てきとうなラフ
超適当なラフを取ります。
こんなに適当だと取る必要無いんではと思われるかも知れませんが、まるっきり無から起こすよりはラクチンです。
図13-4 ライン取りをする
こんな感じに解りやすい色の線で仮組していきます。
部屋本体>組長机や壁の物>手前の机 と遠景、中景、近景という感じにレイヤーを分けて組んで行くと、後々便利です。
図13-5 素早く組むノウハウ
ドローソフトを使ってる場合は、図13-5のように、消失点から伸びる三角形を描き(青の部分) そのうえに四角ツールで描いた垂直水平の矩形(緑の線の部分)を置いて、【パスの結合】命令などで、切り取りや交差で切り抜くと、簡単に上面、側面の線が一発で取れます。
図13-5の場合、青い三角と緑の線で 【パスの結合】-交差 で切り抜くと、組長机の上面が一発で出来ます。
くわしく、図解してみましょう。
まず最初に、正面に見える矩形を描きます。
ここではまあ、金庫な感じで幅や奥行きを考えて描きます。
消失点から線を延ばし、三角形Aを描きますます。
【パスの結合】用の四角形Bを四角ツールで描きます。
AとBを選択し、 交差で切り取ると、二つの図形の重なった部分だけが残ります。これで上側の面ができました。
側面も同じようにします。
四角を描いて。
交差! これで金庫の仮組が出来ました。
ちょっと、消失点に近いので形が歪み気味ですね。
切り抜きたい部分に四角を描いて、
今度は型抜きです。(切りたい部分が四角の中なら型抜き、外側なら交差です)
部品を書き込んで金庫の仮組の出来上がりです。
この手法の良いところは、黙っていても遠近規則に則って描けるという所です。
後での調整が少なくてすむんですね。
同じ手法を使って、どんどん仮組していきます。
絵を描く順番は、まず部屋の梁、柱、天井、床、壁の外側を描き。
次に、組長机、 ロッカー、提灯、神棚、ドア、窓の中景を描きます。
そして、手前の机二つを描きます。
図13-6 完成な感じ 使用作品「狗張子」
どんどん描いていくと完成します(笑) いえ、単に中間ファイルを取り忘れました。
色を付けながら、導線を動かして、角度をチェックしつつ、描いていきます。
色々細かい部分に処理を入れると、一点透視法でも意外に良い感じにかけます。
・机のパスをコピーして反転、透明度を薄くして乗せておくと、床が光ってる感じになります。
図13-7 角の丸め方
・出っぱっている角に白い線を置くと良い感じです。
・ドローを使うとやりがちなのですが、角がきちんと尖ってしまうと、嘘っぽいです。面倒ですが、四角いものの端はちょっと丸めると感じがでます。曲線が望ましいですが、細かい部分なら折るだけでも感じがでます。
今回は乗算で影をつけるのはやっていません。(時間がなかったのですな)影をのせるともうちょっとリアル度が増す気もしますね。
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